木枯し紋次郎


木枯らし紋次郎、上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれ、十才の時に国を捨て、その後一家は離散したと伝えられる。天涯孤独な紋次郎がどういう経路で無宿渡世の世界に入ったかは、定かでない。
K1200RS XR250BAJA MONSTER1200S

2023年6月2日金曜日

別れと出会い(忘備録)2023年5月 さよならK1200RS

 2023年5月20日 SV650の友人と、串本一泊ツーリングに出た。

この旅が、22年間連れ沿ったK1200RSとの最後の旅となった。

往路、道の駅七里御浜を出発する際、リアブレーキにヌルッとした違和感を感じると同時にABSと!アラートが同時に素早い点滅となり、数回エンジンオンオフを繰り返したが復帰せず。



その先、R42バイパスが不幸にも事故通行止めのため、新宮市内手前で1時間近い渋滞に巻き込まれるもの、15時前には騙し騙し串本潮岬の民宿にたどり着いた。

チェックイン前に、元モトラッド(現カワサキプラザ)のメカニックに連絡。復帰不可能な不具合との予測を受ける。


同宿は、低予算ながら家庭的で新鮮な魚料理に舌鼓を打つことができた。しかし、これが最後のツーリングになるであろう予感もあり、熊野詣で等割愛した。同行いただいた友人には大変申し訳なく思う。

翌朝、朝食後寄り道もせず、有料道路を利用して東名名古屋ICを目指し、帰路は1.2速下のギアによりエンブレを使いながら走ってきた。最後の走行と、噛みしめながら。

14時過ぎには元モトラッド に到着。診断機によりブレーキユニットの一部の部品(リア油圧センサー)の故障に起因し、リアブレーキのサーボ機能が停止しているため、ほとんどリアブレーキが効いていないとのこと。

ブレーキユニット単位での交換が必要。

元モトラッド の見解は、当該EVOブレーキは、元々信頼性が低く、ユニット交換しても再発の可能性が高いことから、修理はおすすめしないとのことだった。購入翌年に同ユニットが損傷した際は、新車保証で無償修理できたものの、実費なら50万と言われたのが20年以上前であることから70から100万はかかると考え、その場では廃車と判断した。

後日、廃車手続きの印鑑等を持参するとして一旦帰宅したが、その夜、当該ブレーキユニットの未使用品の通販を見つけ、その旨を元モトラッド のメカニックにメールで伝えた。

販売価格は、¥72,000 




部品番号:3451 9685 801

値下げしました!BMW モトラッドK1200GTK1200RS01年〜 エンジン縦置きタイプ インテグラルABS サーボ付のブレーキ用BMWモトラッド純正部品です。探している人居るのではないでしょうか。メーカー標準価格は35万ほどです。

直そうと思ってた車両がまさかの廃車となり部品だけ残ったので出品です。

こりゃ騙されるわ。


 ※赤字の部分をキーワードとしてgoogle検索するとさまざまな価格のサイトあり。

   人の弱みに漬け込む悪質



翌日、メカニックより携帯に連絡が入り、出所の不明なブレーキ部品を使用することはできない。とのコメントであった。

そこで、正規品だったらいくらなのか?



見積を依頼したところ、工賃込み約45万とのとこであった。45万で治るなら修理してくれと依頼すると、元モトラッド のため、ブレーキユニットの部品としての保証期間2年について保証ができないとの補足説明となった。



モトラッド からカワサキプラザになった時点で、BMWユーザーに対して、安全や品質に対する担保ができないと理解した。自分は、K1200RSを購入して22年目ながら憤りを感じるが、新車購入後数年以内の顧客は、納得がいかなかっただろう。また、インテグラルブレーキを搭載した車両で、当該ブレーキユニットの故障により、手放したユーザーも多いのはないだろうか。一昔前までは、サーボ・ABS機能を無効として、車検を受けている方もいらっしゃるようだが、現法律では、違法改造となるようだ。実際300キロ近い巨体をサーボ・ABSなしで制動させるには無理がある。

元モトラッドはカワサキプラザになったおかげで、コロナ特需もあり大きな収益を上げているとのことだが、ビジネスとはいえ、最後の最後で既存客を切り捨てる販売店と成り下がってしまったものだ。

吠えたところで、相手は笑いの止まらないカワサキプラザ店である。

挙句の果てに、Z900RSを薦める始末。

Z900RSは、ここ5年間のベストセラー車であり、ZEHYR750並のコンパクトさでよくできた優等生バイクなのだろうけど、K1200RSに馴染んだ自分には触手は全く動かない。

カワサキというメーカーは、ZRX1200Rあたりから面白味がなくなってきたように感じる。毛が三本足りないカワサキ車が懐かしい。

5/28 元モトラッド で、悪態をつき、醜態を晒す前に、廃車手続きをして、その足で数百メートル離れたホンダドリームへ。

串本からの帰路、道の駅ウミガメ公園にて、見かけた赤タンクのCB1100が気になったのだ。

しかし、CB1100シリーズは、ファイナルモデルの販売終了、すでにディスコンとなったこともあり、ノスタルジックなプレミア価格が相場になっていた。17年モデルでも新車の価格超え。立ちごけ、オイル漏れ履歴ありで。。。

限定解除した頃、RB岡崎本店で50万で買えたZEHYR750が200〜300万の値が付いている。

新車納期が遅延し、EURO5による排ガス規制もあり、マイナーな車両まで高額で取引されている現状を目の当たりにした。 

この異常事態に直面し、これはバイクを降りるという選択肢も一瞬脳裏をよぎったが、俺からバイクを取ったら残るものないなって、結論に達した。

っていつかは、降りるのだろうけど。

K1200RSに置き換わることのできるバイクはあるのか?ここ数年考えていたが、思いつかなかった。というよりは、真剣に考えていなかった。いざ手放してしまうと、必死でバイクを調べた。前述のZ900RSも一瞬は考えたが、長期間待たされて納車後半年で、手放していただろう。元モトラッドで購入することありえない。

CB1100の他には、FJR1300A、1400GTR、CB1300SF/SBも候補に上がった。CB1100RSファイナルモデルの中古車をネットで探した。カフェスタイルともとれるテールエンドは、トップケースキャリア等のオプションは似合わない。積載性はK1200RSの比ではない。

K1200RSでトラブってから約2週間は、葛藤が続き、よく眠れない日が続いた。


本田技研工業のCB1100公式サイトより

時速50kmで『CB1100 EX』ほど気分よく走れる大型バイクは他にない

そして、72歳のYouTuber ROBA rider氏が、Z900RSから絶版のCB400SBに乗り換えた際、通販で遠距離購入した事例を踏まえ(問合せ済)、CB1100RSの未使用車を、販売する京都のバイク屋さんより見積をとり、地本の老舗バイク屋さんが経営するドリームにて新車保証対応を確認とった上で、京都に長年のツーリング仲間にお付き合いいただき、6/3成約に至る。


最大で新車価格+100万

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